当店で取り扱う畳についての資料の一部となります。より詳しくお知りになりたい方閲覧くださいませ。
【畳の効能】Tatami DATA No.1
湿度調整効果
畳は湿度調整機能があり、湿度が高い時は水分を吸収し、
湿度が低い時は水分を放出してくれます。畳が除湿機と加湿器の役割を果たします。
空気の浄化
畳には、人体に良くない二酸化窒素やシックハウス症候群の原因となる、
ホルムアルデヒドを吸収する作用があります。
防音効果
無数に織り込まれた畳表の隙間に音を吸収し、余計な音の反響を抑えます。
フローリングの部屋に比べると約半分の効果が得られます。
クッション効果
適度にクッション性があるので、小さなお子様やお年寄りが転倒しても、
衝撃を吸収する働きがあるので安心・安全です。
断熱効果
夏はひんやりと素肌にも心地よく、冬は暖かい空気を含み、断熱材の役割を果たします。
畳の上を夏に素足で歩くとサラリと気持ち良く…
冬は靴下を履かなくても冷たくないのを思い出して下さい。
癒し効果
イ草の香りには気持ちを鎮静化させるアロマテラピー効果が確認されています。
イ草の持つ優しい緑色には森林欲効果が確認されています。
畳の上で勉強すると学習能力向上につながることも解りました。
【取替時期の目安】Tatami DATA No.3
【新畳・表替・裏返しの目安】
[新畳]
新畳にする判断基準としては、畳の上を歩いていて凹んでいる箇所がある。
腐っている・畳と畳の間に隙間が開いてきた…など、様々な理由があります。
当、工房では職人が実際のたたみの状態を確認し、
補修して再利用できると判断した場合、お客様の負担を考え―
畳床の補修をし、表替えで対応できる場合はお客様と相談・確認の上、
作業を進めます。
[表替え]
表替えの目安は3~5年と言われています。
お部屋の使用頻度にもよりますが、衣服にイ草のささくれが付く―
シミ・キズが付いた、日に焼けて汚れてきた…と、言った場合です。
お客様の中には、裏返ししたかどうか解らなくなってしまい、
表替えを注文される方もいらっしゃいますが―
裏返しで済む場合もあるのでこの場合も、
職人が現状を確認する事で最良の方法を選べます。
[裏返し]
裏返しの目安は表替えしてから2~3年がベストです。
まだ早いかな…と思うくらいで裏返しをして頂くともう一度、青畳を楽しめます。
裏返しの醍醐味は現状利用している素材を低予算でキレイにすることです。
また、この場合も現状を確認し―
裏返し可能・不可能をプロの目線で判断します。
不可能な条件としては、
年数が経過して畳表(イ草)が擦り切れや穴が開いている場合、
明らかにシミが付いている場合など…
この様な状態ですとせっかく裏返しをしてもキレイにならず無意味な工事となってしまいます。
【熊本産畳表の見分け方】Tatami DATA No.4
【畳表のたて糸の違い】Tatami DATA No.6-01
■たて糸について■
畳表はイグサの草質と、たて糸の種類により品質が決まります。
上級品の表面では色艶が良く、着色加工を施している物もあるため、 見た目の色では判断できない場合があります。
また、使用されるタテ糸には組み合わせにより主に下記の5種があり、 麻糸を使用した物が高級品となっています。
【たて糸と耐久度の関係】Tatami DATA No.6-03
■麻糸+綿糸を使用した畳表■
麻糸(ジュート麻2/3、ラミ混麻1/3)と綿糸を組み合わせて使用しています。
耐久性が高い畳表になります。
[主要該当品]
ひのさらさ、ひのさくら、ひのさやか特等、在来種特等
【無着色天然染土】Tatami DATA No.7
■無着色天然染土使用の畳表■
染土(せんど)とは、イグサの乾燥工程で重要な役割をする、粘土質の天然泥です。
これを使うことによって、独特の色合いや香り、耐久性が生み出されます。
当店が使用している畳表は、無着色天然染土を使っているので、濡れ雑巾で拭いても
(通常はおすすめしませんが)うすい茶褐色系の色(天然染土の色)が雑巾に付くだけです。
着色畳表では色落ちにより、白系の衣類が着色してしまうことがあります。【画像表示】
■着色畳表■
多くの着色畳表は、着色料と水性アクリル樹脂の混合物を、静電気で表面に付着させる方法で加工されています。
着色加工をすることで、天然イグサ独特の調湿、呼吸作用、香り等が失われてしまいます。
それにもかかわらず着色をするのは―
①イグサ品質の悪さをごまかす
②見た目を良くして、高く売れるようにする
③新築マンションや団地への大量使用で、色の均一性を保つために加工しているのです。
品質が良ければ当然、こんなことをする必要はありません。
しかも中国産だけではなく、国産畳表の中にも着色した製品があり、
品質に対する意識が低い一部の産地取引問屋から畳業者へ出回っているのが現状です。
■畳表の素材であるイグサの栽培地■
イグサの栽培地は、広島県(備後)が有名でしたが、
現在では熊本八代地域を中心とした九州で、国内収量の95%以上が収穫されています。
さらに、国外を含む全体の収量では70%以上が中国産となっており、
中国産畳表を全く使用せずに営業してゆくのは大変な状況になっています。
中国産畳表の品質は初期に比べると工場してはいますが、上級品になるほど―
草質や仕上げの面、さらに安心感という点で国内産畳表が勝っていると言えます。
また、香りについては、天然染土使用の国産品は独特の香りがするのに対して―
着色樹脂加工品が主体の中国産では、この香りは期待できません。
■中国産イグサを使っているのに国内産?■
2006年の国内産イグサ収穫量は、ピーク時の10%にまで減少しています。
このような状況下、中国産のイグサを輸入して国内の工場で畳表に織り上げたものが激増しているようで―
現状ではこのような畳表でも国産品として扱われています。
こういった畳表は、畳店も『国内産』として一般消費者へ販売しており、消費者が純粋な国内産を希望しても―
知らないうちに中国産畳表を使っている可能性があります。
当店では『国内産もどき』を使ってしまうことが無いように、
熊本八代の農家が生産した畳表で、熊本県の規格検査に合格したものだけを使用しています。